「ナマケモノ だから」 みんなの声

動物たちが何かの一番を競い合っていた時、ナマケモノは、木にぶらさがっていただけでした。
ぶらさがるのはいつものことだから、ナマケモノにとってはなんでもないことです。
でも、他の動物には特別なこととして映ったのですね。

人間の世界でも、普段なにげなくしていたことが他の人には特別なこととして映ることがあります。
動物の世界も人間の世界も、たいして変わりませんね。

熱帯の森にはいろいろな動物が棲んでいます。
みんな個性的で、得意なところがあるので、誰が一番だなんて決められません。
それぞれが、何かしらの一番なのです。
そんな中で、ナマケモノは何にもしていないように見えます。
これといってすごいところはないのだけれど、森のみんなから「ナマケモノが一番だ」と言われてしまいました。
ナマケモノにも他の動物がまねできない得意わざがありましたね。

沢山の動物がでてきてにぎやかです。
見た目も違う各々の特技はやはりそれぞれ違って、
皆がそれぞれ森のナンバーワンだという事が分かりやすく見れます。
特徴が異なっても、みんな毎日ゆたかに過ごしているのが大事なことだよと伝えてくれる素敵なお話でした。
確かに、怠けているように見えても視点をかえると一番だ、と親も再認識できるきっかけとなりました。

殆ど動かずに過ごすナマケモノ。
ずっと木にぶら下がって寝ているんですよね。
ねぇ、それって退屈じゃないの？ていう気持ちと、
ちょっと羨ましいという気持ちがわきますが、
ナマケモノにとってはそれが日常。
だから、まわりがあれこれ騒いでたって動じない。
いますよね、人間にもこういう人。
そしてもれなく、絶対に大物になるよとか言われている笑。
でも、そういうの、大事なのかもしれないと思いました。

ナマケモノは、ナマケモノと言う名前だけど
別に怠けている訳ではないですね。
ナマケモノって、なんだかかわいくて、大変そうな生き物だと思います。
この絵本を見て、ナマケモノがもっと好きになりました。
暖かい風が吹く森に生えている大きな木と色々な生き物が
たくさん描かれていました。
色使いが南国らしく、とても鮮やかで絵の雰囲気も楽しいです。