「ばんそうこう くださいな」 みんなの声

自分が貼ってもらった絆創膏をみんなにも分けてあげたい、とばんそうこうやさんを始めるところが子供らしくていいですね。そして、やってくるのは人間ではなく…お返しのばんそうこう、色んな動物の柄でかわいくて集めたくなりますね。

「お医者さんごっこのようなお話かな？」と思いながら読んでいたところ、思いのほか、優しさのあふれるお話でした。「優しさは優しさを呼ぶ」。そんな素敵なメッセージが伝わってくるお話だったと思います。
それにしても、「子どもって絆創膏が好きだな」と改めて思いました。

怪我をしてお母さんに絆創膏を貼ってもらったことをきっかけに、ばんそうこうやさんを始めたうみちゃんのお話です。

次々に絆創膏を貰いに来る動物たちのお蔭で、絆創膏が無くなってしまいます。
うみｔｙなんが「絆創膏くださいなー！」と叫ぶと、貰ったお礼に動物たちがそれぞれの絆創膏を持ってきてくれ、心温まる展開でした。

表紙裏に様々な形の可愛らしい絆創膏が描かれていて、どれにしようかな？と選びたくなってしまいます（笑）

ばんそうこうが好きな子供たち。
長女は今はさすがに不用意には貼りませんが、次女はばんそうこうを貼るのが大好き。
なんか、ばんそうこうを貼ると安心するんでしょうかね。
だから、うみちゃんがばんそうこうやさんを開いて、みんなにばんそうこうを貼ってあげたのも、なんだか分かるような気がしました。

楽しそうなタイトルに惹かれ、手に取りました。
すり傷にばんそうこうを貼ってもらったうみちゃん。
お母さんから箱ごとばんそうこうをもらって、ばんそうこうやさんを始めることを思いつきます。
「くださいな」
とお客さんが次々とやってきます。
ばんそうこうって、人に貼ってもらうと、なんだか効き目が強くなる気がします。
おまじないのような効果があるのかしら？
痛がりな息子が、ほんのちょっとのキズにもばんそうこうを貼ることを思い出して、笑ってしまいました。
小さくても偉大なばんそうこうに、助けられています。

何とも変化球的題材です。
ばんそうこう！？
ひざをすりむいて、お母さんにばんそうこうを貼ってもらったうみちゃん。
その威力に気づいたので、ばんそうこう屋さんを始めるのですね。
この発想がとても素敵です。
もちろん、大繁盛でいろいろな動物たちのお役に立つのですが、
在庫がなくなり万事休す！
ここからの展開が素敵にほっこりです。
うみちゃんの優しさが大きな優しさを連れてくるのですね。
この連動、きっと起こります。
幼稚園児くらいから、おまじない力も含めて、感じてほしいです。