私の読んだ本は、図書館で探してきたのものなので、
なんと!1981年の初版もの!(復活版ではありませんでした)
年季が入っていてボロボロでしたが、復活の声が上がるだけの内容だと思いました。
子どもたちに薦めるために先に読んだのですが、
とても楽しい物語でした。
出版社からの対象年齢は小学校中学年以上。ですが、今の子どもたちだと、よっぽどうまくブックトークしてあげないと、高学年でもこの手の本は手にしてくれないかも。
今は「かいじゅうたちのいるところ」「ナルニア国物語」シリーズなど、海外文学のファンタジーものが映画になり、有名で万人向けのファンタジーなのだ(子どものためのものだけではない)と思うファンも多くいると思いますが、
日本にも同レベルの秀作はたくさんあります!
この作品も、そんな1冊ではないでしょうか?
子どもの目線を考えて作られてはいますが、大人が読んでもとても楽しいストーリーです。
しいていえば、主人公のトマカンテ君があんなに魔法使いに魔法を習いたがっていたのに、あっけなく「そのことをあきらめて帰ってしまう」ところです。
しかも、その説明がラストの3行ほどで片付けられているところかな?
ページ数が足りなくなったのでしょうか?
それまでの冒険がドキドキワクワクだっただけに、
私には、ちょっと物足りないラストでした。
でも、全体的にはとても楽しい作品なので、機会を見てブックトークしていきたいと思います。