『ウィー・アー・ザ・ワールド』。あの歌を聴くと胸が熱くなってきます。45人のスーパースターが、利害抜きで手を取り合って歌で救済を訴えたこと。全世界で一斉人あの歌が発信されたこと。音楽業界の革命であり、人々に様々な可能性を実感させた歴史的な大事件でした。
AID活動、NPO,NGO活動、枠組みを超えた活動がそれから発展した来たことを我々は知っています。
藤城清治さんの影絵。『銀河鉄道の夜』で素晴らしい絵本を教えてくれた作家です。
でも…。この絵本については少し失敗かも。
大人に向けた絵本だということはわかります。大人に向けたメッセージだということもわかります。
ただ、残念ながらあの歌の感動がこの絵本からは湧いてきません。多分、伝えたい気持ちが強すぎて、説明口調になってしまったからでしょう。
ノンフィクション絵本の難しさかもしれません。もっと客観的に表現できたら、感動の伝え方が深まったように思いました。