ずっと読みたいと思っていたシリーズで、やっと読むことができました。
舞台はスェーデン。主人公はげんきなショートヘアの8歳の女の子「ヴィンニ」。
スェーデンの首都ストックホルムの近くにはたくさんの小さな島が点在していて、シリーズ第1巻ではそのうちの一つの島『日曜日島』での出来事が描かれています。
邦訳者の菱木晃子さんはスェーデンの物語をたくさん邦訳されているので、この国のことをよく御存じで、それを日本人の感覚でも理解できるように物語に反映してくださっているので、とても読みやすいです。
ヴィンニの両親は離婚していて二人は別々に暮らしています。ヴィンニは普段お母さんと住んでいますが、夏の間はお父さんの住んでいる日曜日島へ行きます。
その辺のことは(児童書ですので)ヴィンニの目線で、ヴィンニの理解できる言葉でさり気なく説明されていました。
イメージはリンドグレーンの「やかまし村」シリーズと似ています。それをもう少し今風にした感じ。
特に大きなことが起きるわけではなく、ヴィンニの日記のような感じで、1日1日の出来事が短いセンテンスで綴られています。
ヴィンニのパパって、ちょっと変わった個性的な人っぽく見えますが、ヨーロッパではこういう個性的な人は風なのかな〜って、思いながら読みました。
個人的にはヴィンニと同じくらいの年頃の子どもたちに読んでもらいたい作品の1つです。