昨年の秋、たくさんの幼虫が産まれた。
そしてドキドキの夏を迎えた。
たくさんのカブト虫が育った。
オス5匹にメス5匹。
その中には、大クワガタムシの幼虫だとばかり思っていたのが、
カブト虫のオスだったのにはびっくりした。
この絵本の主人公は、幼虫のようちゃん。
なんの幼虫かわからない。
だから、おおきくなったら、カブト虫になれるかな。
それとも、クワガタムシかな。
と、楽しみにしている。
大の仲良しのけんちゃんのためにも、
たくさん食べて大きくなって、
そのうえ、強くなるためにからだも鍛えた。
自分の将来の姿に希望をいだいて・・・
でも、驚きの自分の姿に悲しむようちゃん。
意外な展開だったが、その後のようちゃんの頑張りには敬服した。
そう、自分の思い描いていた姿ではなかったが、
努力次第では、素晴らしい人生を送ることができるのだ。
けんちゃんの慰めのことばも素敵だ。
虫と少年とのかわいい友情は、きっと虫好きの男の子たちにとって、
憧れの話ではないだろうか。