ハリーの気持ち、マットの気持ち、そして二人の会話の一つ一つに共感できた。
何だかまるで、ドラマを見ているみたいだった。
遠くになんか行かないでって言えなくて。
いつも一緒にいてよって言えなくて。
寂しくて寂しくて・・・。
きっといろんな感情がマットの中にはあって
ハリーに対して冷たい態度になってしまったんだよね。
私自身、不器用だし素直じゃないので
マットの気持ちは凄くわかる。
ハリーが「魚釣りに行こう」と誘っても、断ってしまうマット。
マットの部屋の窓には、帰っていくハリーの姿がうつって
マットは部屋の壁にもたりかかる場面が好き。
マットの複雑な想いが、そこから伝わってくるから。
素直になって良かったね、マット。
最後、あのまま意地をはってハリーに会いに行かなかったら、
きっといつまでも、後悔を抱えたまま過ごすことになったかもしれないもの。
こんなに胸がキュンとなる作品に、久しぶりに出会えました。