2012年刊行。12月1日〜31日の日付に由来する「すばらしい人」カレンダーの間に、12月に日本で行う主な行事、冬の星や植物、こどもの外遊び、クリスマスツリーの飾りやゆず湯などの楽しみを紹介した絵本。
どうしてそういうことをするのか、子どもの頃からよくわからなかった行事や、東京に住むようになって初めて体験した行事(羽子板市など)などの由来などもわかった。大人にとっても素敵な教養書になる絵本。
私は植物の「ロゼット」が印象に残った。冬を乗り切るために、植物さんたちが、地面にぴったり張り付いた体制を取る様子。地面に花が咲いたように見えてきれいだ。道でロゼットをやっている植物さんを見るたびに、がんばれ、と思う。
命が一生懸命に生きている様子を、筆者は優しい目で見ていることがわかった。
冬の天体観測や、クリスマスツリーの飾りの作り方など、身近なところに楽しみを見つけられる。寒さが厳しい時期だが、いろんな楽しみがあって素敵だ。
何か1つやってみようと思う。