前作『もりのなか』を子どもたちと読んでいたら、ラストのかくれんぼのシーンで「どうぶつたち、どこにいっちゃったんだろう?」と娘が言いました。「そういえば、『またもりへ』という続きのお話があるよ」と話すと「よみたい!」というので、早速探して読んでみました。
今度は男の子が、もりの動物たちと自分の得意なことで腕くらべをするというおなはしです。白黒の静かな絵なのにもかかわらず、子どもたちがすぐに夢中になって絵本の中に入っていく感じは、前作と一緒でした。
ラストのおとうさんとの会話が素敵です。「みんな、ほかになにもできなくてもいいから、ぼくみたいにわらってみたいんだって」という男の子のセリフにはドキッとさせられました。「笑う」ということは人間に与えられた特権なんだと気づかされ、私もたくさん笑っていようと心に決めました。