「げんこつげんたろう」 ママの声

少ない言葉で書かれているので
よく絵を見ないと意味がよく分かりません。

子どもも最初「え、また？」と
ことばの繰り返しに違和感を感じ、
意味がわかっていないようでした。

でも、最後の場面、
短い言葉と絵だけで
少年の葛藤が読み取れ、
こういう気持ちあったし、子どもたちも日々感じているなあと
共感できました。

後で知ったのですが、詩だったのですね。

げんげんげんこつげんたろう。リズムよく、大胆な絵と短い言葉で伝わってくる気持ちにパワーがあります。つらい時、悔しい時にげんこつを作ってぎゅっと固くなっちゃうけれど、その気持ちをほぐして仲直りするとほっとするね。というけんかと仲直りの気持ちがダイレクトに伝わってくる絵本でした。

一つのエピソードからうまれた詩
それを見事に絵が描かれて詩が
物語となっています。力強い絵がとても
印象的です。

でも、もしかしたら、この詩から別の物語が
できるかも？！とも思いました。

詩だけ聞いたら子供たちはさまざまなストーリーを
想像するかもしれませんね。

この本は絵と詩が素敵に融合しています。
でも、もしかしたら、子供はこの絵本をヒントに
また別のストーリー作り出すことができるかもしれません。

詩の絵本ですが，子供時代には誰もが通るそんな気持ちが詩とイラストと共によく表現されていました。
子供も学校で色々ありますよね。
だからこそ親は心の安全地帯でいてあげなくてはと改めて思った絵本でした。
甘やかすのではなく理不尽にただ味方になるのでもなく，気持ちを受け止めて正しい行動に導いてあげる大切さ。
親が読んでも心にくる絵本でした。

げんげん　げんたろう。
げんこつというとけんかっ早い子なのかな？
考えてみるとげんこつにもいろいろありますね。
ギュッと握ったげんこつをどうするのか興味を持って読めました。
セリフはないけれど、絵と文から想像が広がりそうです。

絵を一生懸命描いていたら、友達にひやかされたのかしら…笑われたんだね。悔しい気持ちをげんこつにこめて、ぎゅっと握りしめた。
悔しくて悔しくてケンカになってったんだね。でも、暴力をふるったらどっちも悪いんだよ。手を出したらダメなんだよ。ケンカを止められて、またげんこつを握りしめたんだね。だって、相手が悪いのにって思って。

頑張って、頑張って相手を許して仲直りしましたね。げんこつを開いて仲直り。そうしたら、気持ちがスーッとして、最後はお母さんに絵のプレゼントができました。
良かったね。お母さんニコニコになりました。本当に良く頑張りました。

とても短い詩で、全く状況説明の言葉を使わずに、子どもの気持ちを表したすばらしい絵本だと思います。幼児さんでも小学生でもと共感できそうです。