青山邦彦さんが「秘密の家」、となれば、素通りできませんね。
何やら賑やかな表紙絵に、期待感がアップします。
まちなかで逃げている奇妙な動物が主人公。
遠い国の森で捕獲され、ペットとして飼われていたハクビシンは、
森に帰りたいと思っていたところ、猫から隠れ家を教えてもらうのですね。
それが、表題の家。
何でも、珍しい動物たちがかくまわれている様子。
そして、ここでは、滞在の条件として、秘密の家を作るというミッションが与えられているのですね。
なんでも、マダム・ニャーゴの理想の家らしいのですが、
奇妙なのが興味をそそります。
そして後半、その理由が明らかになります。
ハムスターの回し車?のような装置が、なるほど!
そのアイデアにも拍手ですが、
マダム・ミャーゴのリーダーシップというか、みんなをその気にさせる手腕にも脱帽です。
人間の勝手でペットにされる野生動物の哀愁も感じました。
もちろん、精巧な建築物のクオリティにも満足です。