「でんでんでんしゃ」 ママの声

スズキコージさんの独特のイラストがインパクトたっぷりで、どんなお話なんだろう？とわくわくしながら読みました。谷川俊太郎さんのリズムに乗って伸び伸びと躍動感のある展開が繰り広げられ、言葉と絵の表現に無限の可能性を感じました。

才能あるお二方の共作は、アート作品のように素晴らしく、子どもの感性を大いに刺激してくれそうな気がするので、ぜひ教科書などにも取り上げてもらいたいなと思いました。

谷川俊太郎さんなので、言葉遊びかと思ったら、
でんでんむしの電車、しかも、交通出版社によるもの。
スズキコージさんの絵が高い親和性で軽快に伴走します。
雨の日の男の子の冒険譚、と言ったところでしょうか。
谷川俊太郎さんの文章は、オノマトペもどきで、
音読はなかなか難しいですが、
スズキコージさんの絵だと違和感がありません。
雨降りのうっとうしい日には、こんな幻想もいいですね。
小学生くらいから、五感をフル回転して体感してほしいです。

電車好きの息子に読んでみました。ただ、電車といっても、かたつむりの電車のお話しです。
谷川さんの文章がとてもリズミカルで言葉遊びがおもしろかったです。読むのがけっこう難しい・・・読み聞かせする方は要練習です。絵はダイナミックで力強かったです。
2歳前には早かったかも・・かたつむりの電車なので、かたつむりになじみのない息子は混乱したのかもしれません。

谷川俊太郎さんの詩とスズキコージさんの独特なイラストが・・・・ちょっと盛りだくさんすぎる感じがしました。
それぞれにはいいと思うのですが。

なのでちょっぴり詩ははしょりながら、絵を楽しんで読みました。
こういうイラストも楽しめるようになったことに、子供の成長を感じました。