子ども達に紹介する戦争モノの本を探していたので、読んでみました。
ファンタジーなのですが、本当にあったことのように感じ、最後のページを読み終わったときには涙が出てきました。
第二次世界大戦中、花を植えること自体が日本で禁止されていたなんて、知りませんでした。
主人公の花にはおばあちゃんがいます。そのおばあちゃんは、花を育てることが大好きな人です。おばあちゃんが子供のころの戦時中に体験したことを、花は眠っている間に夢の中で体験します。
その体験を通じて、おばあちゃんがどうして花を育てることが大好きなのかを知ることになります。そんな過去があったなんて・・・
物語としてとてもよくできていますし、その出来事が、当時(第二次世界大戦中)の時代背景をしっかり絵がいているところも魅力的です。内容が重すぎないけれど、消して軽いのではなく、大切なことはちゃんと伝わってきます。
ノンフィクションはあまり好きではないけれど、物語は大好きな子、特にファンタジーが好きな子に、手渡したい本です。