私、実は猫も犬もあんまり好きじゃないんです。他の人たちがペットとして飼っていることは何とも思わないのですが、自分がじゃあ飼うか?と問われたら、即刻、『ありえない』と言いきれるって感じの私なんですが、いやぁ〜、この本には、かなりやられました。
絵本ナビからのメルマガでこの本を知り、お試しで読んでみました。すると、読後に何とも言えない、せつないけれどほっこりとした気持ちになりました。でも、正直、え? この気持ちって一体何?と不思議な感覚でした。そして、もう一度、読み直すと、そうか、飼われていた犬や猫も、本当に飼い主さんのことが大好きで、両想いが存在するんだなぁと改めて感じました。
あの白いデブ猫の雪男さん、素敵すぎです。耳が聞こえないけれど、他の猫や犬たちの心の声が聴けるんですね。用意してくれる食べ物や飲み物が素敵すぎて、こちらまで、涙がでそうになりました。特に、最後のまだ生きているけれど、雪男さんの喫茶店に来た野良猫に出されたにゃぽりたん、ぐっと来ました。
かなり気になったので、作者くまくら珠美さんのことを調べてみました。雪男さんや主人公の猫のモデルが実際にいたんですね。
この話は、くまくらさんの猫(ペット)愛がたっぷり詰め込まれていて、願いなのかもしれませんね。
今日、本屋さんに走り、この話の前編である『ほしのこんぺいとうハンター』も見させてもらい、どうして、主人公の猫がほしのこんぺいとうのハンターになったのかも分かりました。なるほど!
そして、この『そらのきっさてん』を、友人へのクリスマスプレゼントとして購入しました。
素敵な話でした。小さい子への本というより、どちらかというと大人向けの絵本な気がします。ペットロスの人たちへ、そっと渡したい本です。