「森の水はうたうよ」 ママの声

『でんでんむしのかなしみ』の絵が印象的だったので、
その世界観に惹かれてセレクト。
森の生き物たちの声を紡いであります。
日照りの森に雨が降り、生き物たちのざわめきが聞こえてきます。
圧巻なのが、題名にもなっている森の水の描写です。
独特な絵は、にじんだ色調に、コラージュ？が印象的です。
特に躍動する水玉の美しさが素晴らしいです。
森の命を五感で体感できると思います。
小学生くらいから、五感を研ぎ澄ませて、感じてほしいです。

大人になってから雨が降ると憂鬱な感じになってしまう私ですが、この絵本を子どもと読んで、水の世界の不思議と魅力を感じました。
なにげない雨、水、でもちょっと視線を落としてみたり、子ども目線、そこに生きている生き物目線になってみると、いつもとは違う感じにうつります。今度は雨の日や雨上がりに読んで、子どもとお散歩に行きたくなる１冊でした。