いちごの本当の名は水木一子。アトピーでぶつぶつだからいちご。
いじめを中心に、親や先生に理解を得ることが難しい子どもだけの世界があること、片親、親友、他人とのケンカ、環境問題から人間の汚い感情、ワルと言われている子供達、様々な問題をあぶりだしていく。
動植物と話が出来る光に支えられ、ひとつひとつ乗り越えていくいちご。
小5〜6の繊細な心をよく捉えている。
ちょっと詰め込みすぎで純粋すぎてドラマティックだが、共感する子も多いことだろう。そしていい歳して顔が腫れるまで泣くオバサンがここにいる。
あろうことか、自分と重ねて読んでしまった。我が子ではなく。
5冊、あっという間に読んだ。長い旅をしてきたようだった。
過去へ、そして小5〜6年生の障壁をいまだ克服していないらしい現在の自分を振り返ったようだった。
学級文庫に立っていて欲しい本。
そして我が本棚に立って、娘がその時期になったら助けて欲しい本。