江戸時代位までというのは、
魑魅魍魎も生き物も、人間の世界と隣り合わせで、
化けるとか喋るとかを割と自然と受け入れているように感じられます。
だから、うわばみが出てきても、喰われる恐ろしさはあっても、
化けて出ている部分への驚きが少ないような・・・(笑)
そして自らも「たぬき」だと言っているのが、
化けることへの布石であったり、
何食わぬ顔して人を騙すという意味での「たぬき」の意味にも取れ、
皮肉が聞いているなと思いました。
好きなものを「嫌い」と言って取引をする辺り、
『まんじゅうこわい』に通じるものを感じますが、
昔の人の咄嗟に出てくるとんちというのは、
本当に凄いなぁと思いました。