寝る前のひととき。こうやって甘えた子供は、安心して眠りにつきます。
美しい装丁の優しい絵が、緩やかで満ち足りた眠りへと誘います。
が、この神様神様が曲者でした。
子供は神様からの授かり物で神様のお導きで出会った。
なんとなくそういう観念も持っていますが、話全体に流れる一神教っぽさがどうにも受け入れることが出来ませんでした。決して押し付けがましく描かれているわけではないのですが。勝手に反応してしまいました。
ここさえ通過できるならば、就寝前の絵本として文句なしの良本でしょう。
付加するならば、我が家のお父さんはイマイチ父親の感がないまま出産を迎えたタイプなので、この父母で待ち受ける様子に現実味がわきませんでした。
父母で待ちわびたおうちでは、心底温かく語ってあげられるかも。川の字になって読んであげられたら素敵だろうな。