かわせみのマルタン」 ママの声

かわせみのマルタン 作:リダ・フォシェ
絵:フェードル・ロジャンコフスキー
訳:石井 桃子
出版社:童話館出版
税込価格:\1,650
発行日:2003年
ISBN:9784887500471
評価スコア 4.4
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  • ナチュラリストのまなざし

    ある田舎の小川に繰り広げられる様々な生き物たちの何年間もの生活が、カワセミを中心に描かれます。

    語り手は住まいの近所の小川で、カワセミと出会います。マルタンと名付けたオスのカワセミは、魚を捕り、メスと巣を掘り、子どもを育てます。
    やがて老いがマルタンに訪れます。

    川の様子、魚たち、虫たち、植物。豊かな川が浮かびます。

    石井桃子さんの訳はさすがですが「ご面相」「用足し」「一瞬間」などは日常でお目にかからない言葉になってきましたね。

    投稿日:2023/01/19

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  • 科学絵本としても楽しめる

    同じ作者コンビの作品『りすのパナシ』『野うさぎのフルー』が好きなので、こちらも読みたいと思いました。
    かわせみのマルタンが、妻のマルチーヌとともに、川の土手に穴を掘り始めます。
    そこがふたりの愛の巣です。
    2羽のカワセミが愛を育んでいくなかで語られる、森の生き物たちの生と死。
    生き物の生態もきちんと語られているので、科学絵本としても楽しめます。
    大人にもオススメのシリーズです。

    投稿日:2021/05/12

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  • カワセミへの見方が変わりました

    • まことあつさん
    • 30代
    • ママ
    • 東京都
    • 男の子6歳、男の子4歳

    お薦めされていて、でも児童書だったので
    子どもが小学生になってから読みました。
    ただ、お話が長いので、
    途中からは少し省きながら、カワセミ中心に読みました。

    カワセミの生態は図鑑とかでもある程度は知っていたのですが、
    夫婦生活のことは知らなかったので
    とても面白かったです。
    こんな風に相手のことを思いやり、愛情深く生きていくのですね。
    ここまでは真似できませんが、カワセミへの見方が変わりました。

    投稿日:2019/08/03

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  • 素晴らしい絵

    かわせみの夫婦が主人公ですが、まわりに住む動物たちもたくさん出てきて、その生態を知ることが出来ます。
    語り手である人物の創作の部分もありますが(動物たちのせりふなど)それが、邪魔にならず読めます。
    石井桃子さんの分かりやすく無駄の無い訳のおかげでしょう。

    夫婦の深い愛情に感動します。
    それを子どもたちも受け継いでいくのでしょう。
    動物の生態を知ることで、自分たちの生活を大切にしようという気持ちが生まれると思いました。

    投稿日:2013/09/14

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  • 物語の語り手が人間でした!

    • てんぐざるさん
    • 40代
    • ママ
    • 埼玉県
    • 女の子15歳、女の子10歳

    何冊かあるリダ・フォシェの動物もののシリーズの中で、断トツで好きです。
    他のシリーズと違っているところは、物語の語りでが人間であること。
    たぶん、これは作者自身ですよね?
    自分のうちの近くに訪れる「かわせみ」に《マルタン》と名前を付けて、観察し描いてくれたという感じがしました。

    かわせみの獲物の取り方や、巣作り、つがいの仲良さそうな姿がとても丁寧に描かれていて素敵でした。
    空気のきれいな森のイメージがすごく伝わってきました。

    このシリーズはどれもそうですが、絵本というより、絵物語(童話)に近く、文章が長いので、あまり小さなお子さんだと、読むのは大変そうです。
    絵がきれいなので眺めるのは飽きないと思いますが…。
    周囲の大人が読んであげれば、4,5歳くらいからでも楽しめると思います。
    ただ、少々長い話なので、読み聞かせの会とかにはあまりお勧めできません。(読み手のてがつかれそうです)

    投稿日:2010/12/03

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  • 自然の描写が美しい

    • クマトラさん
    • 40代
    • ママ
    • 東京都
    • 男の子6歳、男の子1歳

    カワセミの生態を忠実に描いた本です。
    カワセミだけでなく、それを取り巻く自然界に至るまで
    細かに書かれています。
    5歳の息子にX`masプレゼントとして買いましたが、とても
    内容が厚く、カワセミの夫婦愛だったり、川の中の魚の特徴
    だったり、毎回色々な角度から楽しめます。
    カワセミを描いた‘青’の素晴らしさも圧巻です。
    季節が変り、生命が次の世代へ受け継がれていく様子も淡々と、
    絶え間ない時の流れに深く感銘を受けました。

    投稿日:2010/05/08

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