ちょっと雰囲気は違いますが、この絵本を手にした大人たちなら幼少の頃に見た『チキチキマシン』というアニメを思い出さずにはいられないのではないでしょうか?
少なくとも私はこの作品を読みながら、あの有名な主題歌が頭の中で流れていました。
さて、この作品は今ドイツで人気の若手アーティストの作品だそうです。
邦訳は酒寄進一さんでした。
今までの酒寄さんの訳してきた作品とは、ちょっと毛色が違うような気もしますが、楽しい作品です。
ただ、絵本というよりは絵本という形をとったアート作品なので、
読み聞かせとかに使うのはまず、無理です。
キャラクターがたくさん出てくるので、軽く読んだだけでは聞き手に登場人物や物語の内容がちゃんと伝わらないと思いますし、本文より少し小さな字で解説文があちこちに書かれているので、読み手も大変になってしまいます。
こういうタイプの本は一人読みで、何度もページを言ったり来た入りしながらじっくり読み込むと、一層楽しく読めそうです。