「かぐや姫」 ママの声

おばあちゃんが孫にと３歳後半〜４歳なりたてくらいの時に。
絵本が大好きな娘ではありますが、正直まだこの絵本は早いと感じます。
大人目線では絵もお話もよかったので、小学校くらいになったらまた読んであげたいです。

これが本当の、かぐや姫だと思いました。
丁寧に書かれたお話、美しい絵。素晴らしいです。
やはり、絵の印象が大きかったです。
絵巻物をみているような、繊細さを感じました。
日本美人の顔、十二単の美しさなど、伝代の絵本では見られない、日本古来の美意識があると思います。

友人が「かぐやひめ」で良いものがないかと探していたので、一緒に図書館で検索してみると、結構いろいろありました。
この本は、昔の講談社絵本の復刻版らしいのですが、私が小さい頃に読んだ「講談社ゴールド絵本」とは違いました。
私が読んだものかもしれないと期待していたので、そこが少し残念でした。
でも！　この本の絵はとても美しく格調があり、まさに十二単の似合う雰囲気が漂っているのです。
お話としては、５人の求婚者のくだりのうち、２人の奮闘は省略されていたり、帝の話が出てこなかったりと、少々物足りないものはありますが、とにかく絵の美しさで読ませてしまう絵本です。

　大変美しい絵が物語にぴったりで娘は大好きです。最後に帝にかぐや姫が不老不死の薬を上げて帝はそれを捨ててしまうというところが省かれてしまっているのが個人的には残念です。