「おじさんとカエルくん」 ママの声

「さいごがいいね〜！」
これ、娘のセリフです。

気むずかしそーな、ガンコそーな、おじさん。
無邪気とか天真爛漫という言葉が、ピッタリくる男の子。

同じように支度し、同じように家を出発し、同じカフェにたどりつくふたり。
感情も、表情も、正反対。

外からこのふたりを見ていると、ハッとします。
やがておじさんも、見えていなかったおじさん自身の姿にハッとします。

ほんとに最高のラスト♪
ぜひ、見てみて下さい！

タイトルが「おじさん」とつくのに、らしからぬかわいい表紙の絵。とっても気になって手に取りました。
雨が大嫌いでしかめっ面のおじさんと、雨の楽しさを知っているご機嫌な男の子。その対比が上手に描かれながら、物語が進みます。次第におじさんの気持ちが変わっていくのが、何ともうれしい。ラストの一言なんて最高です。
切り絵で描かれたおしゃれな挿絵で、とても楽しめました。子どもの無邪気な心に触れて、イライラしがちな自分を省みることも出来たのでよかったです。

しかめっ面で偏屈そうなおじさんとにこにこ明るい男の子カエルくんの対比が面白い絵本です。
こういうおじさんいるな〜と思いながら，そしてこういうおじさんが最後にほんわかした気持ちを見せてくれると，それは嬉しいもので（笑）。
個性的なイラストやコミックのような形式も新鮮に感じてよかったです。

雨降りの日のおはなしなので､雨がよく降るk説に読むといいかもしれません｡
ちょぴり偏屈なおじさんと､『カエルくん』とのあたたかい交流を描いています｡
気になるのは『カエルくん』の本名｡
周りの人が『カエルくん』と呼ぶのはいいけど､お母さんくらいは本名で読んであげてもいいのに〜と､思ったのは､私だけでしょうか？
ちょっとコミック的な描き方をされていますが､
絵の線も色もはっきりしていて遠目も利くので､見やすかったです｡