この夏の長野県の課題図書になっていたので読んでみました。
課題図書になっていた本(低学年用)は、全部読みましたが、これが
一番気に入りました。もし私が低学年で、課題図書の感想文を書く宿題
を書かなければならなかったとしたら、絶対この本を選んだと思います。
一年生でないのが残念です(笑)。娘は一年生ですが、読書感想文の
宿題はまだ出ないのでやはり書いていませんけれども。
タイムスリップしたいなあ・・と思うことは、きっと誰しもあると
思います。特に年を重ねれば重ねるほど、「ああすればよかった」
「あの時こうしていれば今頃」なんて思うことはもうどっさり。
この本の主人公のゆうとくんも、夏休みあけの学校で、ちょっと嘘を
ついてしまったがために、そんな気持ちになります。
嘘をついてしまった場面では(おまけに嘘はどんどん大きくなる)、
うわあ、嫌だなあと苦々しく思ったのですが、最後まで読んでみると
とっても爽やかな物語になっていて、いいなあと思いました。
「ちょっとだけ」のタイムスリップ、というのがミソなのですね。
娘は私ほどこの物語には入れ込まなかったようですが、それは、
娘には「タイムスリップしたい」と思う事がないからなのだなあと
思いました。そうすると、この本の感想文は娘には書けないかも
しれないなあ。でも、それでもいいからこのまますくすく前を向いて
育っていってくれたらいいな。