とても楽しい南の島のおなら武勇伝です。
主人公は、まだ年少ですが、とても素直に大らかに育った娘、ウッチャチャです。
ウッチャチャは、とてつもないおならをすることを隠したりしていません。
ウッチャチャがおならの威力を使うのは、人々が困っている時ですし、もちろん、周りの人たちも決して馬鹿にしたりしません。
日本の代表的なおなら武勇伝『へっこきあねさ』では、あねさも夫も姑も、おならのことを恥ずかしく思っているのとは違って、そんな開けっぴろげなところが、とても爽快です。
クライマックスの怪物退治についても、親の気持ち、島の人たちの気持ち、ウッチャチャの気持ちがそれぞれきちんと描かれています。
みんなが自分の立場でしっかりと考えて行動・発言していて、誰もわがままでなく、誰も自分本位でもなく、とてもしっくりとくる展開になっています。
本当に舞台が南の島というように、最後まで明るく爽やかなお話でした。