小さなヘビを育てたじいさま。
ヘビを育てるということも不思議な話で、まずは引き込まれます。
大きくなってじいさまのもとを離れるヘビが、恩返しにとじいさまに鱗が金に変わる「うろこだま」を残します。
じいいさまは裕福になって、めでたく暮らしました…。
では終わらないところが意外。
このお話は次々と展開していきます。
じいさまに良くしてもらって、番頭にまでしてもらった男がその恩を踏みにじって「うろこだま」を持って逃走します。
貧乏になってしまったじいさま。
恩返しにと、飼っていた犬と猫が番頭を探し出して、「うろこだま」を取り返そうとします。犬と猫の活躍の末取り戻した「うろこだま」ですが、割り込んだキツネがふざけて川に落としてしまいました。
落ち着くところに落ち着くところが昔話ですが、この設定と展開には、ありきたりさがなくて、初めて手にする自分には、先が読めずにハラハラドキドキでした。
子どもウケする昔話だと思います。