アーノルド・ローベルの1969年の作品です。
絵本というより、幼年童話というジャンルに属する作品かと思います。
農場で飼われているこぶたの大好きなことは、どろんこの中に沈むこと。
その至福の表情ったらたまりません。
でも、奇麗好きのおばさんが、どろんこを掃除機で掃除してしまい、こぶたはお風呂で洗われます。
しまいには、リボンまでつけらてれて・・・。
こんなうち ぴかぴかでつまらないと怒った表情もどことなく可愛いものです。
それから、こぶたのどろんこ探しの冒険が始まります。
文章も平易ですし、物語も安心して読めるので、絵本を卒業ぐらいの子供には最適の作品だと思います。
自分の好きなものを取り上げられるという点に、共感を覚えることでしょう。
こぶたは、正しく子供の姿を投影しているように感じました。
色数は少ないのですが、古き良き時代のアメリカンテイスト溢れる絵も、楽しめると思います。