先日、人生初めてとなるいも掘りを体験してわかったことは、いもは簡単に掘り出せないということだ。
よく幼稚園の園児とかいも掘りとかをしているようだが、あれはきっと農園の人が下準備をしっかりしていて、具体的にいえばスコップなどで土をある程度まで掘り起こしているのではないかと思われる。
それでなくても、しっかり土に埋まったいもを、この場合のいもは大抵さつまいもで、掘り出すのは大変だが、出てきたいもを見ると興奮の極みになることはまちがいない。
そんないも掘りの名作絵本といえば、この作品。
1972年に刊行されているから、小さい頃読んだという人もいるだろうし、今読んでいるという小さい子どももいるだろう、それぐらい人気の絵本だ。
いも掘り遠足の日、残念なことに雨が降って延期になってしまった。そこで園児たちが思いついたのが、自分たちででっかいいもを作って(描いて)しまおうということ。
「えっさか ほっさか」描いて作って、できあがったのが「おおきなおおきなおいも」。
このおいもを綱引きのようにしてひっこぬいたのはいいが、どうやって運ぶ?
子どもたちの想像はとまらない。
なんとヘリコプターを使って、幼稚園まで運んで、泥を洗って、絵を描いたりして遊んで、最後は食べちゃうことに。
やっぱりいもだものね。
てんぷら。やきいも。だいがくいも。
食べた、食べた。
とおなかがふくれて、おならがでた!
まるでパラパラ漫画を見ているような赤羽末吉さんの絵がとてもいい。
子どもたちの躍動感がそのまま伝わってくる。