あの大災害は、あの悲惨な事実は、悲しみを込めながら、しずかな定型体となり、絆という言葉や再生という言葉や復興というフレーズに固められようとしてきているように思います。
あの大災害は自然の驚異の下にあったのに、同時に発生した原発事故が、政策や経済や将来への構想やらの問題を追加して、いつの間にかあの災害より大きな問題となろうとしています。
なんだか、過去形になったり、型にはめられようとしている中で、あの時さまざまなドラマがあったことを知ることは、とても貴重な事実確認だと思います。
このひまわりさんは、あの大津波を乗り越えた勇気と、島の混乱を助けた魂と、くじけることない強さを教えてくれました。
災害の悲惨を読み続けてきた私にとって、まさに「ひまわり」です。
悲しみは未来形ではなく、希望こそが未来形なのです。
そして根底に流れる、菅原さんの生き様に、感嘆しました。