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ハーメルンのふえふき」 パパの声

ハーメルンのふえふき 絵:アンネゲルト・フックスフーバー
訳:小沢 俊夫
出版社:偕成社 偕成社の特集ページがあります!
税込価格:\1,540
発行日:1985年12月
ISBN:9784034251904
評価スコア 4.6
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    700年前に、ドイツのハーメルンに起きた130人もの子どもたちの失踪を題材に語り継がれてきた伝説の「ハーメルンの笛吹き」。
    ドイツの児童文学者バルトスヘプナーの再話を短縮した作品だそうです。
    「ハーメルンの笛吹き」は、テーマは同じでありながら、ストーリーがまちまちです。
    この作品については、事件性について詳細に描きながら、笛吹きの怪しさを感じました。
    自らネズミ退治を買って出た、ハンス=ブンティング。
    良い人なのか悪い人なのか、ネズミ騒動の中にあって存在感が他の作品より強いのです。
    ネズミを退治して、報酬を受け取れないとわかると、黙って立ち去った笛吹きは、再び町に現れます。
    今度は別の目的を持って。
    そして、子どもたちの失踪。
    何年か経って二人の子どもが戻ります。
    でも詳細は分からない。
    なんだか、笛吹きが不気味に感じますが、本当は何をしたかったのでしょうか。
    地味な作品ですが、不気味な余韻は、焦点を笛吹きに当てているからでしょうか。

    投稿日:2011/12/14

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