表紙を開くと、みなみはんきゅうのほしぞらとあり、
そこから 夜空を連想させられます。
絵本を読み進めると
ちいさなねずみから だんだんおおきなどうぶつたちも、
眠たくなっていくお話になっています。
動物たちの表情と はっきりした色使いでありながら
おまじないのように みんなあくびをして
眠たさが伝わってきます。
そのままで終わらないところが
この絵本のおもしろいところで、
くまのこは「ねむくない」と言って
他の動物のところに行き遊ぼうとする。
でもみんな眠い。
絵を見ながら ストーリーを読んでいくと
私もだんだん眠たくなっていきます。
くまのこもだんだん眠くなって
おかあさんが迎えに来ます。
ゆったりした 優しいくまのおかあさんですね。
みんな おかあさんのそばで眠りにつく安心感。
絵、色、ストーリー、言葉の全てが
寝る前に読み聞かせにピッタリだと思います。
裏表紙の内側は きたはんきゅうのほしぞらとなっていて、
静かな夜空が心を穏やかにしてくれます。
小さいお子さんから 大人まで
ゆったりした気分で絵本の世界に
入って行きたいですね。
とても癒される絵本でした。