2017年刊行。
お馴染みの桃太郎の話を、上空から観察して描いた絵本。
知っている桃太郎とは、違う側面が見えてくる。
☆参考図書★
桃太郎は盗人なのか? 「桃太郎」から考える鬼の正体
著:倉持 よつば (新日本出版社 2019)
よつば氏(小学生)が学校の調べ学習で、桃太郎について綿密で執念深い、楽しい調査をまとめた研究が、書籍化された。
この本の中で影響を受けた桃太郎作品として紹介されていたので、読んでみた。
良く知っていると思っている話でも、視点が違うだけで別物になって来る。
更に、よつば氏の本から、「桃太郎は本当に正義の味方で、鬼は悪者だったのか?」という疑問が、私の中に生じているので、素直に桃太郎を見られなくなった。
本当の話はどうだったのだろうか???????
大人になってから、子どもの頃に触れた昔話を、こんなに疑ってみることになるとは思わなかった。
「視点を変える」という手法と、絵本作者の独自の発想により、この絵本は普通と違う桃太郎が体験できるはず。
私は、とりの目で桃太郎を眺めてみた時、なんだか、どうでもいいような、不思議な気持ちになった。
事情は分からないけど、なんだか一方的な気がして、鬼の言い分や、絵本には書かれていない時代背景や地域問題なども、調べてみたいと思った。