月夜の晩にたぬきが家に帰る途中、月がすべっておりてきたから、思わずお腹をきゅうっとつかんでしまいます。
この「きゅうっ」という表現が可愛くて面白くて大好きです。
思わず自分も「きゅうっ」ってしてみたくなる。
表情のない月なのだけれど、とても楽しそうな様子が伝わってきます。
お月様は湖でこんなにたくさん遊べるんだぁ・・・と感心。
たぬきさんだけでなく自分も見てみたくなる。
けれど、その湖はとっても森の奥深くにあるので、誰もいけないのです。
たぬきさんは行けたのに・・・・ね。
たぬきさんが小さすぎて、その対比で月や湖の大きさや、森の奥深さがわかるのですが、大勢の読み聞かせにはどうかなぁ・・・と。
持ち方によっては、たぬきさんが指で隠れてしまうし。
長女は湖に沈む月を見て、自分なりに解釈して楽しんでいます。
例えば、月が半分だけ湖に入って泳いでいる時、「これはさめごっこ」など。
最初は月を見ているたぬきさんが見つけられなくて、「どこどこ?」とやっていました。
静かな月夜にそっと読むのが楽しい絵本です。