ナビのレビューを見て今読まなければと思い、図書館で借りてきました
この本は1987年に出版されていますが、残念なことに借り手がいなくなり、地下書庫にありました
訳者あとがきにも書いてありましたが、大変な事故も「風化」して、人々から忘れ去られてしまう現象がここにもありました
この物語はもし西ドイツで原発事故が起きたらと言う仮定ものとに書かれたフィクションです
でも読み進むにつれて、今日本で起きていることと同じようで、正直恐ろしくなりました
現実に日本でもかなり報道は規制されています。実際に放射能が一番濃く流れたのは3月15〜17くらいと、今頃になって発表し、すでに汚染されたものが全国に出回っているのはみなさんご存じのとおりです
この本の副題に「何も知らなかったとはもう言えない」とありますが、報道されなない事は、なかったこととは限らないということを、私たちは知らなければならないのです
訳者が「最後の子どもたち」の一部を引用した言葉が、心に残ります
未来の子供たちからのメッセージとして、ぜひ親子で読んで頂きたいと思います