雑誌で紹介されていたので図書館で借りてきました
ある日の朝起きたら、お父さんが、牛になっていた・・・・
こんな文章から始まる物語で「え?なんでなんで・・・?」
という疑問やらで一気に興味がわき、すいすいと読み進んでしまいます
語るのは牛になってしまったお父さんの小学生の息子
その息子から、現実と非現実的な思いが交差する思いを息子の立場から語るのです
それは自分の知らないお父さんの会社での姿だったり、おばあちゃんに対する優しさだったり、はたまた家族に対する思いだったり、様々な角度から、自分のお父さんを検証していきます
途中読みながら家族のせりふに噴出してしまう、ユーモアのセンスに富んだ作者は、小さな頃からマンガを書いていたとか・・・・
晴居 彗星(ハレー すいせい)というペンネームからしても只者ではない
でもしっかりと家族愛、絆みたいなものをしっかりと伝えてくれて、思わずホロリトする場面もある
CMでもお父さんがいぬになっているものが有名だが、その理由は明かされていない
同じようになぜ牛になったのかは、この物語の中ではさして問題にはされていないが、牛になってしまったお父さんは「もう〜」としか離さないのだ・・・
もしかしたらこの物語は「家族」について考えさせてくれる一冊になるのかもしれないと感じたのは、ふと同じような環境がどこにも存在しそうな家族だからだろうか・・・
小学校中学年から、ぜひご家族で読んでみては・・・
お勧めです