ぼくとおとうさんとおかあさんで、海にやってきました。そう、浜辺に待っていたのは、サングラスに海水帽子のいでたち、そして謎の液体(おそらくワインか)の入ったグラスを傾けているらいおん。そんならいおんも、おかあさんに会うと、「このまえは どうも」と正座をして挨拶をしています。このくだりを読んで、ただ単に、おかあさんとらいおんは、知り合いなのかしらと思っていたのですが、どうも前作「「よわむしらいおん」で、一悶着あったようです。そう、この絵本「らいおんえほんシリーズ」の2作目なのです。
そんならいおん。海でぼくに泳ぎを教えてくれたり、おぼれた人を助けてあげたり。なんだとても勇敢ならいおんじゃないか。どうしてあわてんぼなの?
オチは最後にきます。おぼれた人のためにやってきた救急車。さて、らいおんは救急車を見て逃げてしまいました。さて何が怖かったのでしょうか。答えは前作「よわむしらいおん」と一緒のものなのです。
私はなんといっても、巻末のぼくとらいおんの哀愁をおびた背中のツーショットがお気に入り。
これはシリーズで一気に読んでみたくなりますね。