「リサ ママへプレゼント」 ふつうだと思う みんなの声

６歳の娘には
「キャーどうしよう！」
と言っているけど無表情なのがおもしろいらしい。
いつもとんでもない失敗をしちゃうんだけど、本人にとっては満足のいく結果になるところが面白く、また寛容な周囲の大人の姿に我が身を反省します。子どもだけでなく、滅茶をする子どもを見守る親のあり方がよい絵本だと思います。

今回はリサが母の日にプレゼントを送ろうとしています。ハートを描いたお皿をぐちゃりとしちゃって失敗。そしてスーパーに行くのだけど、リサとガスパール二人で大丈夫かな？　…と思ったら少しいたずら、そしてカフェオレボウルをたくさん割ってしまう大失敗。1枚、２枚だとスーパーも許してくれるだろうけど、何十枚も割っちゃったら店から弁償がくるよ。でも子供がしたことで許してくれる社長さんは太っ腹。普通なら子供たち二人でスーパーに入るのに出入り禁止になっちゃう。絵本とは言ってももうちょっと現実味が欲しかったな。

スーパーの店長さんは失敗したリサたちを責めずに、それどころかプレゼントまで！
絵本だからこそ、こんな夢のあるお話になるのかもしれず、それはそれで良いのだと思うのですが、物語中では、リサは泣いていて、ガスパールが説明をしたとありました。
この中ではリサたちがあやまったところが描かれておらず、なんとなく不完全燃焼な感じがしました。
リサとガスパールシリーズは好きなのですが、このお話に限っては少しだけ疑問が残ってしまいました。
とはいえ、最後にお母さんがとびきり喜んでくれたところは、暖かい気持ちにさせられましたが。

絵本なんだからそんなにつっこまくても、と言われそうですが。
スーパーで壊してしまったカフェオレボウルは、一つや二つではないのに弁償はしなかったのでしょうか。店長さんは優しく対処してくれましたが、ママはただ「やさしい気持ちをありがとう」で済ませてよかったのかな。やっぱり人に迷惑をかけたら、きちんと教えたほうがいいと思いました