あさのあつこさんの大ファンです♪
大人向け、子ども向け問わず、手当たり次第、読み漁ってます。
これは、青い鳥文庫の、テレパシー少女「蘭」事件ノートシリーズ7作目です。
「小学上級から」となっていて、漢字にはルビがふってあり、本好きの子なら、高学年でも読めると思います。
ただし、内容からすると、けっこう残酷シーンもあったり、中学生くらいからの方が理解できるかな?!
(NHK教育テレビでアニメも放映されてましたよね?!)
超能力を持った主人公「蘭」と「翠」が、BF「留衣」や兄「凛」とともに、不思議な事件に巻き込まれ、解決していくこのシリーズ。
今回は、幽霊が出るという噂が流れ、つぶれそうな老舗の旅館が舞台です。そこの若旦那が、花火大会のさなか、蘭たちの目の前でビルから飛び降り自殺を図ろうとして・・・???
何だか、ドラマの「サスペンス劇場」みたいなストーリーで、賢い「留衣」と「翠」の謎解きが鮮やかです!
「蘭」と「翠」の掛け合い漫才みたいな会話もテンポよく、さらに「蘭」と「留衣」、「翠」と「凛」の恋もちょっぴり進展し、シリーズならではの楽しみもあります。
そして、あさのさんがこのシリーズで描かれてるテーマ「本当に怖いのは、化け物や幽霊などではなく、人間の心!」を証明するかのように、ちっとも怖くない幽霊とエゴイストな人間(犯人)が登場するところが滑稽な気がします。
テレビ感覚で読み易いストーリーでありながら、友情や恋愛、人生の意味まで、深〜く考えさせらる物語です!
携帯小説ばかり読んでる、長女たち中学生世代に、ぜひ読んでほしいです。