ありふれた題名ですが、長新太さんの作品だと思うと身構えてしまいます。
表紙の三日月の様子を目撃した、たぬきの証言です。
この三日月が何と、池で水遊び!?
舟のように浮かんだり、泳いだり、もぐったり・・・。
でも、なんだか、こんなこと、有りそうな気がしてきました。
確かにナンセンスな展開ですが、この月が、とてもきれいです。
蛍光色というわけでもないのに、光を感じます。
そういえば、水面や月明かりの夜空も素敵な色彩です。
たぬきの証言も、妙に説得力があります。
長新太さんのハチャメチャな展開が苦手な方も、これくらいのナンセンスなら
ファンタジックで受け入れられると思います。
絵も物静かで、安眠にぴったり!
月のきれいな夜、読んであげるといいでしょうね。