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この絵本の私の感想は,「奥が深く難しい」です。 とってもたくさんのことを考えさせられました。 傷ついたために傷つける側になってしまう主人公プーミン。 心に痛みを感じることは辛いことですが,心の痛みを感じなくなることはそれ以上に辛いことなのだと思いました。 心に痛みを感じるからこそ,優しくもなれる。 痛みを感じることがすべて悪いことではないのかも知れない。 そう思わせてくれる絵本です。 心の痛みから心を閉ざしてしまったら。 それはとても悲しいことです。 心を閉ざせば痛みも感じないけれど,温かさも優しさも感じなくなる。 心を開いておく大切さを感じられる絵本です。 でもね,心に小さな壁は持っておくのもいい! 時には自分の中で自分を守ることも必要ですから。 そんなメッセージもよかったです。 1度読むだけではすべてを理解するのは私には難しい程,奥が深い内容でした。
投稿日:2014/09/14
いじめは、いじめる側が全面的に悪いです。 いじめる側は加害者、いじめられる側は被害者です。 しかし、いじめる側の心の中が こんなに寂しく荒んでいたら・・・ この物語は別として、 その責任って、いったい誰にあるのでしょう? 一般的には、やはり親でしょうか? もとから底意地の悪い子も一定数でいると思うので一概には言えませんが このように、何らかの理由があって いじめる側に転落してしまった子もいるのかもしれないなあと思いました。
投稿日:2014/04/03
いじめられっ子は、いじめっ子のことを 『強くて怖くて、いじめられたりしないんだからボクより幸せそう。』 なんて思っているのではないでしょうか? こんな事がいじめっ子の心の中で起きているなんてわかったら、 天地がひっくり返るくらいびっくりするかもしれません。 信じられないかも知れません。 世の中には『いじめる側』と『いじめられる側』の、 2種類の人間しか存在しないと思っている人もいるかもしれません。 しかし、この絵本にはどちらでもない者が出てきます。 本当に強いのはいじめっ子ではなく、ベリルのような人だと思います。
投稿日:2013/06/13
心に傷を負い、壁をつくってしまったプーミン。 心をまもる為の かたくて頑丈な『壁』は、 傷つけるものが入り込むのを防ぐのと同時に 素敵な温かい気持ちが入ってくるのも防いでしまう。 とはいえ、オープンすぎるのも、決して良いことではない。 ほんの少しの・・・、ポケットサイズくらいの『壁』を持ち歩くこと。 それは、自分を傷つけるものから心を守るための『壁』になる。 と、この本は語っています。 このシリーズを何冊か読んできて、感じたこと。 架空の世界、抽象的な表現・・・。 「わかりづらい」と感じる人も少なくないと思います。 私は、このシリーズに『考える機会』を与えてもらいました。 このお話たちが、何を伝えようとしているのか。 わが子が、この先壁にぶつかったときに何をしてあげられるのか・・・。 繰り返し、繰り返し、噛みしめました。 本当に心を閉ざしてしまってからでは、 お話が投げかけるメッセージは、届かないかもしれません。 普段から、こういった本を通じ、大人もこども自身も 自分やまわりの『心の声』を意識し、考えること。 そして対処の方法を心のどこかに留めておくことが、 このお話に出てきた小さな『壁』を持ち歩くこと、 すなわち、 自分を傷つけるものを跳ね返す力のひとつに つながるのではないかな・・・と感じました。
投稿日:2011/12/14
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