チュウリップの幻術自信を持っておすすめしたい みんなの声

チュウリップの幻術 作:宮沢 賢治
絵:田原田鶴子
出版社:偕成社 偕成社の特集ページがあります!
税込価格:\1,540
発行日:2003年
ISBN:9784039637802
評価スコア 4.3
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みんなの声 総数 9
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  • 大人向けの絵本かな。

    宮沢賢治の作品はなかなか子供には理解が難しかったりしますね。
    それゆえに、絵本だとわかりやすいかも知れませんが、こちらの本は子供向けというより高校生や大人向けかも知れないなとも思いました。
    とにかくイラストが美しいのです!!
    春ってやっぱりいいな〜こんな景色を見てみたいな〜と思わずにはいられません。
    この絵本のイラストでも十分にその素敵さを感じられますが。
    世の中には甘い誘惑があるのかも知れません。
    それに乗らない酔わない自分の中での強さも必要ですね。

    投稿日:2020/07/02

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  • 田原田鶴子さんの幻術

    物語の不思議さを越えた、田原田鶴子さんの絵の幻術に魅了されました。
    清々しい自然から、宮沢賢治のストーリートリックを楽しむような絵の世界に入っていき、花たちの醸し出す見えるはずのない蒸気を描き出し、天使の梯子のシーンで、洋傘直しと園丁が別れるまとめまで、絵の展開で物語をまとめきっています。
    思えば不思議な物語です。
    丸ガッコは風の囁きでしょうか。
    梨の花が咲く春の陽気に、野や花が軽やかに弾んでいる様子が印象的です。
    視覚化しないと入っていきにくいお話かと思いました。

    投稿日:2020/04/04

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  • 心の中にしっかり広がる世界

    小の娘は、3歳の頃に宮沢賢治さんの“雨にも負けず”
    の詩に出会って、その意味を理解できてからというもの
    すっかり宮沢賢治さんの世界にはまってしまいました。
    彼女は殆どの宮沢作品に目を通しており、
    この作品を見つけたときには、その絵の素晴らしさにも
    感激してました。

    宮沢さん独特の言い回しがたくさんですが、
    何作か目を通してる事と、このすばらしい油絵で描かれた
    挿絵が手伝って娘にも充分にも理解できたようです。
    特に、植物から放たれる“光の酒”のシーンが
    大地の力強さと繊細さの両方を感じたと話してました。

    宮沢さん大ファンの娘にまた、たくさんのファンタジーを
    見せてくださった宮沢さん・田原さんに感謝です。
    この光景はいつまでも娘の心の中にしっかりと
    残り続けるでしょう♪

    投稿日:2007/03/24

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  • チュウリップの幻術に酔ってしまったら…

    • 西の魔女さん
    • 30代
    • ママ
    • 福岡県
    • 女の子13歳、男の子9歳

    宮沢賢治さんの絵本にしては 
    とっても鮮やかな絵が印象的です。

    最初の場面…洋傘直し(コウモリナオシ)の青年に声を掛けるのは
    すももの垣根でしょうか。
    そうです☆
    もう宮沢ワールドは始まっていますよ。
    いつも感じることですが 
    賢治さんの自然描写は 本当に素晴らしいです。
    田原田鶴子さんの絵も手伝って 
    この絵本はその良さが更に際立っているように思います。
    お話に戻って…
    この庭園に咲く花の中で 1番大切な花とされている
    小さな白いチュウリップ。
    花の盃の中から 陽炎のように湧き出す蒸気…
    これを園丁は チュウリップの光の酒だと 
    青年に話しました。
    このあたりから タイトルの理由が見え隠れして
    「注文の多い料理店」を思い出します。
    寸でのところで この青年は
    庭園から立ち去ることが出来ましたが
    この光の酒に本当に酔ってしまったら
    この青年はどうなっていたのかしら
    …と気になって仕方がありません。

    投稿日:2007/03/08

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  • 酩酊

    ああ、感想、うまくかけるか、とてもとても自信がありません。
    私の文章は、この宮沢賢治の世界のひろがりを伝えるには、あまりにもつたなすぎるのです。
    でも、やっぱり書いてしまいましょう!

    個人的な意見なので、眉をひそめられる方もいらっしゃるかもしれませんが、
    宮沢賢治のお作は、文芸作品、というよりは、工芸作品のように感じるのです。
    背中を丸くして、賢治が作品と対峙しているのが、目に浮かぶよう。
    宮沢賢治独特の、言葉の放つ光というものが、私をとらえて離さないのです。
    特に、私がひかれたのが、この「チュウリップの幻術」です。
    短編ですが、宮沢賢治らしさが、随所に見られる作品です。

    それが、絵本として登場しているのを発見しました。

    ーごらんなさい。
    あの花の盃の中からぎらぎら光ってすきとおる蒸気が
    丁度水へ砂糖を溶かしたときのように
    ユラユラユラユラ空へ昇って行くでしょうー
    チュウリップが、お酒を作り出す。
    この文章、なんとも美しい表現です。

    ああ、読んでいると私も、光の酒に酩酊してしまうようです。
    田原田鶴子さんのこの絵も、職人技!といいたくなります。
    絵の雰囲気だけで、「あ、これ東北の風景だな」と分かる絵ですね。
    正直、その特性上、宮沢賢治さんの文章を、絵本や、他の映像作品にしあげるのは、たいそう苦労がいるのでは、と思うのですが、
    この作品は大変すばらしい仕上がりだと思います。
    きっと、賢治にひかれているファンの方々も、納得される出来栄えではないか、と思います。

    投稿日:2006/07/01

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