「あなたなんてだいきらい」 自信を持っておすすめしたい みんなの声

タイトルにひかれ、手に取りました。
「あなたなんてだいきらい」と繰り返されますが、言えばいうほど、好きだってことになってしまうのです。
高橋和枝さんの優しいイラストが、とても雰囲気よく、お話にマッチしていました。
本をプレゼントするというのはちょっと照れるのでますが、この絵本なら、旦那さんにプレゼントするのも悪くないなぁと思いました。

これって回りくどい愛の告白じゃないですか。
何もかもが気になるあなたは、嫌いになりたくても、みんなみんな好きでたまらないのです。
きっと独り占めできないから、焦れったくて、やきもちをやいてしまう自分が嫌いなのではないでしょうか。
私も一度は言われてみたかった。
面倒くさそうな女性かも知れませんが…。

こころがキュンとする、大人向けの絵本です。
「きらい」ってきつい言葉ですが、その裏の、本当の気持ちは…。
長く一緒にいると、当たり前すぎて、相手の好きなところがわからなくなってしまいます。
きらいなところも、出てきます。
でも本当は、そんなところも全部含めて、大好きなんですよね。本当に可愛い本です。

全頁試し読みで読みました。タイトルにちょっと違和感があったのが気になったのですが、絵本を読んで「なあ〜んだ」と、ほっとしました。くまさんの全てが大好きすぎて言えた言葉に、女心を感じました。「でも何より一番きらいなのは・・・・・　　私の傍にいないあなた。　　だから、いつも傍にいてね。ずっと　ずっと　ずっと・・・・・・」女の人から、そう言わせてはいけないと思ったのか、裏表紙のくまさんが、右手を後ろに隠した手には、いちりんの花があったので、益々嬉しくなった私でした。絵もほんわかしたあたたかい絵だったのでよかったです！