カリジェの絵本、3作目。
ウルスリとフルリーナきょうだいとも、すっかりお友達になったように感じている娘ですが、私も娘も気候温暖な地域で育ったため、「大雪」はまったくの未知の世界。
粉雪や、スキー場での、遊び程度の楽しさを知るだけで、雪山の真の怖さも、雪山ならではの本当の喜びも知りません。
娘は、最初と最後のページに描かれたモノクロのスケッチのような、雪の結晶や木の実などで飾られたハートのデザインに、「わあ、きれい!」と感動していました。
「あらしの木」の下で寒さをしのぐ動物たちに、餌やりに来るフルリーナの足元には、小鳥たちもたくさん集まっています。
その中の1羽を見て、
「あっ、この子、フルリーナが飼ってた鳥でしょ」と、
「フルリーナと山の鳥」の物語に出てくる山の鳥を思い出し、お話をつなげていました。
ヤギや牛、羊など、たくさんの家畜の世話をするウルスリのことも、すごいなあ、自分もやってみたいなあ、という羨望の眼差しで見ています。
けれど、大雪の恐ろしさは、想像を超える世界・・・ひたすら固唾を呑んで見つめます。
そして、待ちに待ったそり大会の日を迎えると、ウルスリたちといっしょに雪国の楽しさを分かち合って
いるようでした。
ウルスリきょうだいの作ったそりのユニークですてきなこと!
こんなそりで滑ったら、本当に楽しそうですね。
他の子どもたちのそりも、どれもみんな個性的で、おもしろいですよ。