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4件見つかりました
我が子が夢中になって読みました。 シリーズのなかで一番面白いと思います。 村の人たち、子どもたちを助けるために、一晩で100体の仏像を彫る風来坊。なんてったって風来坊、かっこいいのです。一晩中、気を掘る音が聞こえて、朝、扉が開いたときの感動は、子どもの心にもひとしおだったようです。 今、手に入りにくいので残念です。 再販してくれたら、絶対に買います。
投稿日:2017/11/13
今回の風来坊は、いばりちらしている戦好きのとのさまが相手です。 とのさま相手に「三日で百体の像を彫ってやる!」と啖呵をきります。『風来坊』の時と比べると、なんとたくましくなったのでしょう。自分で言ったことに青ざめることもなく、とにかく強気で突き進みます。 そして、圧巻は、仏像がずらっと並んだページです。思わずひれ伏してしまいたいほど神々しいのです。 面白い!というよりも、爽やかな風を感じるような気持ちになります。 でも、やっぱり風来坊は、バリバリのヒーローにはなりきれない男。最後のちょっと愚痴めいたセリフが、また、いいですね!
投稿日:2006/07/08
自称正義の味方の風来坊、今回も自分から騒ぎの渦中へ飛び込んだ。今回は、罪もないのに罰せられようとしている子供たちを救うために、100体の木彫りの像を彫ると約束した。 いつも思うけど、この人の絵は、動きがあって面白い。まるで映画のように視点が上下左右に移動する。見開きで、昼と夜、時間の経過や人々の感情の動きを表現する。入り口をあけたときの差し込む光、無言で立ち並ぶ金色の像、どれもこれもまるで自分がその場にいるような迫力。 子供たちにとっても、こういういい表現物は、何の解説も必要とせず、面白いということが伝わる。自然と勉強になる。 もっともっといい作品を書いてください。
投稿日:2004/10/15
川端さんの、風来坊シリーズは母子でファンです。4歳の娘用の絵本もどうやらほとんど読んでいるらしい11歳のお兄ちゃん。この風来坊シリーズを妹に読んでやっていると、よってきます。母が、リズムも威勢も良い文章にのせられてアップテンポで節回しをつけて読んでしまうのに加えて、お兄ちゃんが茶々を入れるので、大騒ぎしながらの読み聞かせになってしまいます。終った時にはもうヘトヘト。そこへ末娘が「もっかいよんで(もう1回読んで)」 300体の像を彫り終えた風来坊。ちゃんと、お地蔵さんにおにぎりのお礼を残して行きます。さあ、なんでしょうか? 細部まで計算された本作り。遊び心もある、憎い一冊です。
投稿日:2004/03/30
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