♪どんぐりころころ〜♪みんなが知ってて、こどもが大好きな歌。
それが、こんな素敵な絵本になるなんて!
どじょうと遊んでるときの、どんぐりの楽しそうな顔。
泣いてるどんぐりを見つめる、どじょうの困った顔。
絵がシンプルでかわいいのも魅力的です。
おいけのみんなでどんぐりをかついであげるやさしさ。
おやまらしきとこまで送ってあげる、かえるの思いやり。
こどもに伝えたい心です。
りすに埋められ、たぬきに食べられるけどうんちになって出てきて、
雨に流され、からすに運ばれ、こどもに拾われて落とされる。
そして見知らぬ土地で、芽を出し、立派な木となり、またどんぐりを落とす。
大自然の物語に、ヒトも一員として入っていて、とても感動しました。
こどもだけでなく、大人にもぜひ読んでほしい絵本です。
そしてもう一つ。
結果的におやまには帰れなかったどんぐり。
だけど、考えて、努力して、みんなで助け合って、今ではみんなの大事な木になった。
結果が全てでなく、その過程が大事なんだよ、ということを、
結果にこだわりがちな小さなこどもにわかりやすく教えてあげられる、
とてもいい絵本だと思いました。