タイトルが関西弁だったのが印象的で手に取りました。
イラストはほんわかとした柔らかい感じですが関西弁のタイトルを持ってくるあたり・・何か作者の訴えかけるものがあるのかな?と思い興味を抱いたのですが、読んでみて納得です。
あそぼ!やでというセリフはこの絵本のキーワードだったのですね。
シチュエーションは帰国子女(フランス)のゆきちゃんが転校してくるという現実的によくある場面ではなく、そういう意味では共感しにくい部分はありましたが、そこに出てくるからかう男の子たちや、興味で近づいてくる小学生たちは今の子ども達の等身大な気がしてとても親近感を覚えました。
ショウ君は絵に描いたようなヒーローですが、そのショウ君が発する言葉がとてもあたたかく優しいです。
あそんで!といったユキちゃんに対して友達にはあそぼ!やでというシーンは、なんだかジーンと心揺さぶられました。
優しい気持ちを持ってショウ君のようにこんな言葉をかけられる子どもに育ってほしいなと感じました。