「おじぎをしたなつめやしの木」 みんなの声

すてきな絵本！

シンプルな物語、シンプルなイラストですが
世界観が大きく、
絵本の中に吸い込まれてしまったような気持ちになります。

砂漠の空気すらも、感じるよう・・・。

大人も、うっとりしながら読むことが出来ると思います。

最後のページ、
夜にひとり佇む なつめやしのイラストは特に幻想的で
いつまでも眺めていたいほどです。

全頁試し読みで読みました。「どこへトコトコ　どこへトコトコ」このフレーズがとても気に入りました。とても優しく響いてほっこり出来るから好きです。なつめやしの木が、２０００年も生きていて、三人の旅人に大役を果たしてから、三人の旅人にお別れをすると枯れてしまったのが寂しいですが、とても幸せそうでしたと読んで役にたつ日を待ち続け、安堵出来てよかったと思いました。「サワサワ　サワサワ」この言葉に秘められた喜びを、ぼ〜おっと考えた私でした。２０００年もの長い年月を男の子の為に待ち続けてお役に立てて大役を果たすことが出来たのは、やっぱり幸せなんだと思いました。

旅する２人の旅人…と思っていたらこどもがもう一人いて３人だったんですね。
どくへび、しし、とうぞく…に出会う旅人達ですが、なぜか彼らに危害を加えることはしません。そしてやしの木までもが…。
このこどもがイエスさまなのかな？と思いました。
連作イエス民話・第2弾とあるので１弾も機会があれば読んでみようかなと思いました。