前作「まほうつかいのでし」より続き。願いが叶う魔法の杖を使い、悪巧みをするゾロリたちは、溺れかけた海賊の親方を助けてしまう。海賊から託された伝言を海賊の子分たちに伝えるため、海賊船に近づくが…海賊とゾロリたちの悪さ比べ大会。
ゾロリはろくでもないし、ずるいし、悪いことばかりやっているが、世の中下には下があった。どんなに悪くても死人は出なかったゾロリシリーズ、初の死人ではないか。親の敵を討つ的な役割を結果的に演じることになった我らがゾロリ。セコイこそ泥VS犯罪者という図式で持って、ゾロリが正義の味方みたいに見えてしまうのが面白い。
比較する相手によって、良くも悪くもなるのだなあ。
本当の悪人が出ることによって、意外と我らがゾロリ一家はそこそこいい人だったとわかってしまう。本人に言ったら恥ずかしがるだろうけど、本当の話。しかし、悪人としてのレベルは低いが、強運のレベルが異常に高い。ここまで生きてこられたのもひとえに運のお陰かもしれない。
感謝せねば。(合掌)