「みんなの声」を読みました。
大人にも子どもにも反応がいい作品なのがよく分かりました。
私自身、近隣の図書館の講習会で、講師の先生が絶賛され、読みがたって頂いてから気になっていたのですが、なかなか手に入れることができず、やっと自宅でよっくり読むことができました。
講師の先生によると、何よりこの絵本がすばらしいところは、「ストーリーの進行方向に向かって、ハンナが歩いているところ」だそうです。
この本がお手元にある方、ちょっと開いてみてください。
ホラ、ハンナはページをめくる方向に歩いているでしょう?
この何気ない気配りが、聞き手を上手に物語の中へ引き込んでくれるのだそうです。
特に読み語りに使ったとき、その効果はてきめんだそうですよ。
ちなみに自宅で子どもにやってみたら、大変読みやすかったです。
講習会で読んでいただいたときにはよく見えなかったのですが、風景の中にはハンナの果物を取っていく動物たちの他にも、小さな虫たちがたくさん描かれています。芸が細かいなぁ。(*^^*)
カメレオンかな(トカゲかもしれません)までいて、見ていてすごく楽しいです。
最後に登場して(ハンナのかごに不本意なんだろうけど)、みかんを入れてくれるヤギの木にぶつかった時の表情も、結構ウケます。
何度見ても飽きない、楽しい絵本でした。
文字が少なくて、色彩も明るいし、字が読めなくても1ページ1ページめくるだけで楽しくなる絵本なので、「絵本はかじるものじゃない」と理解できる年ごろにさえなっていれば、幼稚園前のお子さんでも楽しく読めそうです。