「ティモシーとサラ かあさんのすきだった木」 みんなの声

「お母さんいないんだ」
子供にとって、この悲しさと寂しさとやるせなさはとても大きいものだと思います。
せつないけれど、色々な家庭環境や事情を抱えている子供達がいることも現実です。
絵本を通して、読み手の子供達が自分とは違った境遇の誰かを思いやれることになるお話に思いました。

リックのおかあさんの死が少しずつでも悲しみから立ち直れるまでになれてよかったと思いました。おかあさんが大好きだった木の場所に通いつめて癒されていったリックです。私は、裏表紙のお母さんの大好きだった木で、お嫁さんと赤ちゃんとリックの三人でいる幸せそうな家族の絵にとても幸せを感じました。読んでいる私が幸せになれました。

森へ野イチゴ摘みにやってきた、双子のこねずみ、ティモシーとサラのおはなし。
友だちのリックと一緒だったのですが、ふとしたことで、
リックの思い出話を聞くことになるのですね。
それは、亡くなったかあさんと木のエピソード。
かあさんの死を、その木が受け止めてくれたのですね。
そして、大きくなるにつれ、その役割が変わっていきます。
死と再生のメッセージ、でしょうか。
リックが懸命に生きた証とでも言えそうです。
ほら、裏表紙の光景、リックが新しい生活も始めていますね。
木のぬくもりも感じられます。
少し長いお話ですが、小学生くらいから、じっくり読んでほしいです。