主人公の若者がいじめられているキツネを助け、
助けたお礼に頭巾をもらいます。
その頭巾はかぶると動物などの話が
聞けるようになるという不思議なものでした。
その頭巾をかぶり、鳥達の話で、
「長者どんの娘さんの病気が良くならない」ということを
知った若者は、娘を助けに行きます・・・
いじめられていた動物を助けて、
恩返ししてもらう民話はなじみ深いですが、
『浦島太郎』や『鶴の恩返し』の最後は、
めでたしめでたしとは、言えません。
この『ききみみずきん』は心優しい若者が
最後に幸せになってくれるところがお気に入りです。
若菜珪さんの絵が、お話にとても合っています。
色もきれいで、表情も分かりやすいので、
子どもにもピッタリだと思います。
娘さんのお布団が4段重ねになっていることに
気がついた娘は真似をしたがります。
親が文字を追っている時に、
子どもは本当に良く絵を見ているなぁ
と、改めて思いました